2016年7月25日月曜日

「銃大国」アメリカでの終わることのない銃犯罪との闘い

米バトンルージュで警官6人死傷 容疑者射殺
BBC News
20160718日(Monhttp://wedge.ismedia.jp/articles/-/7323

銃社会アメリカの実態 銃規制はムリ ケントギルバート


   米南部ルイジアナ州バトンルージュで2016717日朝、ライフルを持っている男が幹線道路沿いを歩いているという通報でかけつけた警官たちに男が発砲し、警官3人が死亡し、3人が負傷した。1人は重体という。男は現場で射殺された。
バトンルージュでは75日に、黒人男性が地面に押し付けられながら警官に射殺される動画がインターネットで広まり、警察への抗議のきっかけとなった。警察はこの事件との関係はまだ不明と説明している。
バトンルージュで撮影された携帯電話動画では、複数のパトカーが交差点に到着した後、銃声が相次いだ。目撃者情報では、男が無差別に乱射していたという。
ルイジアナ警察のエドモンソン本部長は、黒ずくめの男がライフルを手に幹線道路沿いにいるという通報で警官たちが現場に急行したと記者会見で説明。
「警官たちに発砲し殺害した男が、現場で撃たれ殺害された男だと考えている」と話した。
米メディアは、男はミズーリ州カンザスシティー在住の「ギャビン・ロング」という29歳男性だと報道している。
死亡した警官2人はバトンルージュ市の警官で、1人は東バトンルージュ教区保安官事務所の副保安官だった。3人とも既婚で家族を残している。負傷した3人のうち、1人は重体という。
保安官事務所は地元テレビ局WAFBに対して、事件は午前9時頃に発生。同局が取材した目撃者は、警官たちが現場に到着する前から発砲が始まっていたようで、ギャング同士が撃ち合っているようだったと話した。別の目撃者は、男が黒いマスクをかぶり軍服のような服を着ていたと話している。
5日のバトンルージュでの事件の翌日6日にはミズーリ州で、警察に呼び止められた黒人男性が射殺され、この動画もインターネットで拡散され、さらに7日には2つの事件に抗議するテキサス州ダラスの集会で、男が警官たちに発砲し、警官5人が死亡、市民2人を含む11人が負傷した。
バトンルージュのホールデン市長は、ホワイトハウスから支援の提供を受けたと述べ、地域の住民関係の今後を「決定する瞬間」だと述べた。
その上で市長は地元メディアに、5日にアルトン・スターリングさんが射殺された後の「一部の人間の物言い」が、今回の銃撃にも関係するのではないかとの見方を示した。
「このところなにもかも反警察だったので」と市長は述べた。
オバマ大統領はホワイトハウスから生中継されたコメントで、バトンルージュの警官殺害を強い口調で非難した。
「動機がなんであれ、勇敢な警官3人の死は、国中で警察が毎日どれほどの危険に直面しているかを裏打ちしている。私たちは国として、司法当局への暴力を正当化するものは何もないと、大きな声できっぱりと強調しなくてはならない」と大統領は述べた。
(英語記事 Baton Rouge: Three US police officers shot dead
《維新嵐》州によっては、銃の保持を禁じている場合もあるようですが、基本的に銃を持つことは国民の自衛のための「権利」になっていますからね。銃反対の声もあれば、銃保持肯定論者も根強くいる状態で、時の政権が「銃社会」にどう向き合うか、が問われているといえます。
「反撃しなくては」米警官射殺の容疑者、動画を投稿
BBC News
 20160718日(Monhttp://wedge.ismedia.jp/articles/-/7329

事件後の現場の様子(動画)

  米南部ルイジアナ州のバトンルージュで2016717日に警官6人が死傷した事件で、実行犯とされる元海兵隊員のギャビン・ロング容疑者(29)が、警察の黒人に対する扱いへの不満を述べる動画を投稿していたことが明らかになった。ロング容疑者は、動画の中で「反撃しなくてはいけない」と語っている。
ロング容疑者は17日朝に警察によって射殺された。
バトンルージュでは201675日に、黒人男性が地面に押し付けられながら警官に射殺される動画がインターネットで広まり、抗議デモが行われていた。さらに翌日には、中西部ミネソタ州で同様に、黒人男性が警察に車を止められ射殺される事件が発生。7日夜には、南部テキサス州ダラスで抗議デモを警備していた警官が黒人の元陸軍予備役兵士に狙撃され、5人が死亡した。
今回の警官射殺を受けて、オバマ大統領は、全ての米国民に対して団結を呼びかけ、対立的な言辞を慎むよう求めた。
ロング容疑者は20058月から108月まで海兵隊に所属し、軍曹まで昇進している。20086月から翌年1月までイラクに派遣された。多くのメダルや表彰を受けた後、名誉除隊していた。
ロング容疑者はインターネットの投稿では、「コスモ・セテペンラ」という偽名を使っていた。黒人に対する不正義だとする主張を述べ、「反撃しなくてはいけない」と語っている。
動画投稿サイト、ユーチューブの動画では、自分の身に「何か起きた時」は、自分がどのようなグループとも「関連がない」とし、「正義の精神につながる者で、それ以上でも以下でもない。自分の考えは自分のもので、自分自身で物事を決める」と述べていた。
同容疑者はこのほか、ダラスで警官5人が殺害された事件の後に同市を訪れたことについて語る投稿もしている。
ルイジアナ州警察の幹部、マイク・エドモンソン氏は、ロング容疑者は単独で行動していたとみられると述べた。
死亡した警官は、バトンルージュ市警のモントレル・ジャクソンさん(32)、マシュー・ジェラルドさん(41)と、副保安官のブラッド・ギャラフォラさん(45)の3人。3人ともそれぞれ、自らの家族がいた。
(英語記事 Baton Rouge shootings: Gunman's videos show anger at police

《維新嵐》 銃犯罪の犯人が軍属で銃の扱いに熟知している場合、警官も検挙するのに文字通り命懸けとなりますね。銃を犯罪に使う犯人と銃で応戦しないと検挙できない警官との関係はいたちごっこともいえるでしょう。ナイフで銀行やコンビニ強盗ができる我が国がなぜか「平和秩序」が安定した社会にみえてしまいます。

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